十九世紀フランスの忘却作家名鑑
これは数年前(20世紀末)までは思いもつかなかったことです。デジタル技術の発達によって、古い書物に対する夢のような「見る」「読む」という行為が実現しつつあります。 それは「グーテンベルク計画」などでも示されている通り、昔の作家たちの作品を机の上で自分たちの目の前でほとんど無料で読むことができるようになったことです。 著作権フリーとなった書物(特にほとんど忘れ去られた作家の著作物)のデジタル化ファイル(Document numérisé)こそは、大図書館に出向いて行かなくとも、閲覧申込書を書かなくとも、書庫から探し出してきてもらうのを待たなくとも、時間の制限なしに、複写・複製が簡単にでき、何よりもお金がかからないということで、ほとんど革命的と言ってもいい新しい読書形態ができつつあるのです。 このサイトでは、古い時代のフランス語による著作物のうち、フランス文学(つまり原典)から、冒険・探偵小説、滑稽、艶笑小話、怪奇・ミステリー、などのフランス風の読み物に至るまでこうしたデジタル読書という手段で近づくための情報を集めてみました。